ご依頼いただいたクライアント
群馬県様
業種/商材:官公庁
限られた予算と時間。その中でいかによい企画を生むか?
県内中小企業の活性化を目的にビジネスセミナーを開催する事業を決定された群馬県庁様は、
事業者(セミナーを実施する民間事業者)の公募を募ることと並行し、船井総合研究所にも個別に相談を投げかけられました。
県の事業は「予算と時間の制約」、「実施内容の妥当性」(事業者の社会的信用性)が強く求められる一方、
事業を担当されるご担当者様は「より中身を充実させる」というプレッシャーを抱えられています。
船井総合研究所にいただいた相談内容は、「限られた予算で全4回分の企画を提案して欲しい」というものでした。
セミナーの趣旨やターゲットが決まっているとはいえ、具体的にブレイクダウン(落とし込み)をしなければ何も進みません。
船井総研グループは中小企業の経営者を対象に、毎年、数百タイトルのセミナーを開催している経験とノウハウがございます。
「船井総研の評判や実績には期待しての相談だった」。後日、ご担当者様はそうおっしゃっていました。
過去の成功例を活かしながら企画を落とし込む
企画をブレイクダウンする上で最初に行うことは、セミナーで取り扱うテーマ(何をお伝えするか?)を決めることです。
今回のセミナーは「県内のものづくり企業」が対象かつテーマは「事業の多角化」でした。
中小の製造業の多くは下請けとしての立場の弱さや、産業そのものが空洞化するなか、どのような方向に舵を切ったらよいか、
各社とも悩んでいるのが実態です。
船井総研グループには、業種やテーマごとにさまざまなコンサルタントが在籍しています。
今回は、製造業を専門としているコンサルタント、事業立ち上げや販路拡大提案を得意とするコンサルタントを招聘し、
地場の企業の目線にあわせたセミナーを企画することができたのです。
セミナー申込みから参加後のネクストアクションまでを設計する
テーマ確定後、「事業を立ち上げる際の基礎知識(マーケティング)」「参入事例」「事業の立ち上げのステップアップ」を
計4講座分にふりわけ、詳細を固めていきます。
また、申込時には参加者の属性や関心のある分野をヒアリングし、講座内容にも反映させます。
セミナー参加後、「次の行動」を促せるよう講座内容から当日運営までコーディネートを実施します。
たとえば講座前にはマインドセットを行い、講座後には質疑応答の時間を設けることで、
参加者様自身も気づいていなかった真の悩みを引き出せるのです。
今回のセミナーには約50名が参加されました。
結果、4件の経営相談が発生したのですが、
これはセミナー本来の目的である「県内のものづくり企業の発展」につながる一歩であったと言えるでしょう。
また、アンケ―トを通じ、県内の企業が県に求められている支援策、ひいては今後のセミナー企画の題材も得ることができました。
企画から運営まで、設計しだいでセミナーの成果は大きく変わります。
セミナーを実施するにあたり、予算や期限、アイデアや講師など、何かしら「足りないリソース」があることは常ではないかと思います。
そうした中、トータルで調整するお手伝いをしベストを尽くす、それが船井総合研究所です。